ティンシャの音色で帰る心の旅

横浜・港南台ヨガクーリア

 

「ティンシャ」
ヨガレッスン中に数回鳴らすもの。

人の心を癒し、場を浄化するチベットの密教法具「ティンシャ」。
チベットではティンシャを鳴らすことには意味があり
その音色と共に私たちを今「ここ」へと呼び戻すためのものとして使われている。

レッスンの際には瞑想の終わりに鳴らしたり
シャバーサナ(休息のポーズ)から目覚める時に「チーン」とスタジオに響かせます。

鳴らす時は生徒さん全員を見渡し、一呼吸おいてから。
遠くの方から呼び覚まされるような…音の響きの余韻が耳に心地よく残る。

「ここ」へ呼び戻された生徒さんたちの表情はとても柔らかで
どこかへ旅をして戻ってきたかのような感じ。

もしかしたらヨガとは心の旅なのかも知れない。
日常から離れ自分自身と向き合う時間を作ることは
旅をする前のそれと似ている。

旅は何のためにするのだろう?
最高の旅を経験しその心地よさを味わったら
「もうこのまま帰りたくない」って思うんじゃないのかな。

それでも人は帰る。
どんなに長く旅をしていても結局は戻って来る。
旅をしながら帰る場所を探す時もある。
もしかしたら…
旅は帰る場所探しなのかも知れない。
行くあてもなく旅に出ても最後は必ず戻る場所が見つかる。

帰るべき場所に戻ってきた時
待っていてくれる人は自分の存在の証であり
そこで感じるのはいつもの自分のようで新しい自分との出会い。

ヨガを始めてみて「ヨガって最高に心地いい✴︎」
そう思えた瞬間は大抵
シャバーサナから目覚めた時。

ティンシャの音色と共に
戻れる場所があって最高✴︎
目覚めるって最高✴︎
そんな風に喜びと感謝、生きている実感が湧いてくる。

「肉体」があるから
今「ここ」に戻った証がある。自分の存在を示す形がある。

自分をもっと大切にしようと思えるのは
こんな風に一度旅に出たからこそ感じられる
自分への最高の旅土産。

心地よいシャバーサナの旅。
もうすぐスタジオは6周年。
どれだけ皆様を、今「ここ」に呼び戻したかなと…
ついつい心地よい過去の思い出を巡る旅に出てしまいそうです。

自分の手で鳴らすティンシャの音色は
私にとってクーリアが今日もここにある証。
皆様の心の旅をサポートしながら
これからもティンシャの音色は毎日スタジオに響くことでしょう✴︎

 

 

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