ギボウシが咲く頃に…

 

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「ギボウシ」

スタジオのお庭に咲き始めたお花。
実は私、このお花のことを全く知りませんでした。
元々は祖父母の家だったこの場所、スタジオとして使い始めたのはちょうど6年前。
そう、クーリアは今日7月1日で丸6年が経ち、7年目のスタートです。
6年間毎日のようにレッスンを行いその度に窓から外を眺め、
四季の変化など、庭の植物のことはおおよそ把握できています。

毎年6月というと「梅」が旬。
最近巷ではどこもかしこも梅酒やら梅ジュースやらを楽しむ光景を見かけます。
お庭の中央にある大きな梅も数年前からこの時期は決まって立派な実を付け、
今年も収穫を楽しみに。

ところが…今年スタジオの梅の木は一つも実を付けませんでした。
まだかな?まだかな?と毎日のように梅の木を眺め、実を探し、
全く実を付けない梅にちょっとがっかり。
ならない梅の実を心配しつつも6月も終盤を迎え、とうとう諦めモード。

そんな矢先…「ん?あの植物は一体何?あんなのあったかな?」
梅の木の近くで見覚えのない植物を発見。
それはまるで「はじめまして」の感覚。
見たことのない、薄い紫の花を咲かせている植物、
それが先に登場した「ギボウシ」のこと。

一体なぜ?どうして?今まで気付かなかったのだろう?

植物図鑑で名前を調べ、更に「ギボウシ」とネット検索してみると、
実は7月の誕生花なのだそう。そう、まさに旬なお花。
だとすると毎年咲いていたに違いないお花。(どうして今更新鮮な気持ち!?)
もしかしたらここ数年は梅の実の収穫に気を取られ、
この植物の存在に気付いていなかったのかも知れません。

魅力的なものがあると、ついつい意識はそちらの方向に。
梅の木が実を付ける頃、その実に注目している最中も美しく咲く花はある。
「実ることがそんなに大事?花だって咲いてるわよ」
可憐に咲くその花はそう語りかけるように日に日に存在感を増していく。

一つの庭にはそれぞれの植物に1年を通じてのストーリーがあり、
それらが集まって「調和」した素晴らしい光景を与えている。
今年の梅の木、実を収穫出来ず残念。でも、代わりに美しく咲く花がある。
実ること、収穫が大事かというとそうでもない
大事なのは「今」この瞬間の光景で、その全ての存在に満足をすること。
この場所があることに喜び、感謝すること。

スタジオを立ち上げた時、祖父母が残してくれたこのお庭をメンテナンスし
ここに通ってくださる生徒さんの気持ちを和ませる光景を作りたい
そんな風に、スタジオの窓からまるでキャンバスの絵を修正するように整えてきました。

ここに来てくれる生徒さんたちが安らげる場所、
心にゆとりが生まれ、感謝の気持ちで満たされる場所、
「自然体でいられる心地よい場所を作りたい」そんな想いで、
スタジオもお庭もこの6年間ずっと大切に守ってきました。

7年目のスタートとなる今日。
大切にしたいのは実りでも収穫でもなく「変わらぬ想い」
でもきっとその想いこそが私にとって実りであり収穫なのかも知れません。

今年は美味しい梅酒でも買ってお庭を眺めながらお酒を楽しもうかな。。。

「ココロのYOGAブログ」書き始めて丸6年。
幾度となくお庭への想いを綴っています。
それだけ、このお庭はクーリアにとって大切な存在。

ここに来てくれる生徒さん、ふらっと遊びに来てくれるお友達、
庭のお手入れしてくれる家族、みんなのお陰でここがある。

ギボウシ:花言葉は「変わらぬ想い」
節目の今日、大切な気付きをありがとう。
来年またあなたが咲く頃に…

きっとその心には変わらぬ想い

7年目もどうぞ宜しくお願い致します。
皆さまとの新しい出逢いも楽しみにしております。Chai

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