この絵本ご存知ですか?
タイトルは『地獄』
この絵本・・・
最近TVでも取り上げられ、本屋さんに行くと
推薦図書になっています。
なぜこの絵本を推薦しているのか・・・
それはこんな理由。
『しつけのため』
2カ月ほど前に初めてTVで目にした時、「しつけに効果あり!」と謳っていたので
ちょっと興味が湧きました。でも・・・いざAmazon Booksで購入ページを開いたものの
「カートに入れる」ボタンをクリック出来ず・・・。
そしていつも通り我が子のためにユニークで面白可笑しい絵本をカートに入れた私。
あれから2か月・・・気になってはいたものの、そんなしつけの仕方に疑問も感じたまま
その絵本の存在をすっかり忘れていた・・・そんな頃
たまたま子供と立ち寄った本屋さん。
幼児向けの絵本コーナーになんと『地獄』絵本が沢山並んでいるじゃないですか~
ついつい絵本を手に取り、何も知らない我が子と共に安易に絵本を開きました。
すると・・・・
大きな絵本の見開き全体にオドロドロしい『地獄』絵図。
その絵のタッチは大人でも目を背ける程(><)
絵本なだけに!?文章も殆どなく・・・ページをめくる度に恐ろしい光景が広がります。
「わ!鬼だ~。血が出てるよ~ママ~」と恐怖のあまりかしゃべりまくる我が子。
私は怖いもの見たさで見てしまいましたが、とてもじゃないけどこの本を買って家に持ち帰る勇気はありません。その絵本の隣にあった『極楽』と言う絵本を開き(癒されたい!)今の恐ろしい光景を忘れようと極楽の風景を眺めました。
すると・・・「ママ~極楽はいい子が行くの?極楽にはママはいるの?」と・・・
え?「なんで?」と聞くと、「だってママがいない極楽は幸せじゃないよ・・・」と。
「じゃあ今は一緒にいるからここは極楽?」と聞くと「うん!!」と答えた。
嬉しい~(*^_^*)
ほのぼのした気持ちで帰宅。
地獄の絵本のことなんてすっかり忘れちゃいました。
そんな矢先・・・その夜、我が子はなんと大号泣
「地獄怖いよォ~ママにご飯前におやつ食べちゃダメだよって言われたのに内緒でチョコ食べちゃったよ~嘘ついたから鬼に食べられちゃうよ~ママ~助けて~」と・・・
本当に大泣き。
なんとかなだめて落ち着きましたが、数日間はこんな調子で夜泣き。
そして今日・・・母が『TVで地獄の絵本を紹介していたよ。あれは気持ち悪いね』と。
TVではもちろん以前と同じくしつけに良いと紹介していたそうです。
改めて・・・あくまでも私個人の意見ですが、絵本は夢や希望、感動・発見を与える素敵なもの。
TVやインターネットが復旧する現代でも決して無くならない本。
ページをめくる度にワクワクする気持ち。
子供も大人も『本』のワクワクした世界についつい引き込まれてしまいます。
なのに、『地獄』の絵本のようにページをめくる度に目を背けたくなるような絵本を
推薦図書として本屋さんに並べることって・・・
しつけとは言え、そこまでする必要があるのでしょうか?
私はちょっと切なくなりました。実際にあるかもわからない地獄。
そんな架空の場所。
嘘をついたら地獄ゆき・・・
悪さをしたら地獄ゆき・・・
大人になるとつかなきゃいけない嘘や、ついていい嘘も存在します。
良かれとしたことが人によっては悪く受け取られてしまうこともある。
全ての人が正直で、全ての人が全く愚痴も履かずいい人ぶる。
それでいいのでしょうか?
TVでは、最近の親は子供を恐怖心から守ることばかりで恐ろしい世界を教えない。
この絵本を読み聞かせたことで今までやりたい放題だった子供が言うことを聞くようになったなど・・・絵本の効果を前面に押し出しているのですが
両親の言うことを聞かず『地獄』の言うことを聞くのなら、ずっと地獄絵図と共に成長しなければならない。
悪さをすると死んだ時に地獄行きだよと昔からちょいちょい脅されたものですが・・・
9・11や3・11のような悪夢みたいな光景を目の当たりにしてきた子供たちにとって
悪さをしたら地獄行きとなると、災害や事故に巻き込まれた方々は何か悪さをしたのかと思われてしまう。現代の親が昔の人のように地獄絵図を見せないのは、それだけ今の子供たちが悲しい出来事を肌で感じることが多い世の中だからではないでしょうか?
こんな世の中だからこそ、死んだら・・・ではなく、生きていたらこんなに素敵な事があるんだよと伝えてゆきたい。死んでしまった後の過ごし方よりも大切なのは『今』
今ここが天国だと思えるように。『今』に感謝して欲しいのです。
わたしの独り言ですが・・・皆さんはどう思われますか?
とにかく気持ち悪い『地獄』絵本です(^_^;)勇気あるかたは見てみてくださ~い。
このブログに画像を載せるのも嫌な位、トラウマな私(笑)
ではでは。
ちなみに、私はやっぱりこっち派です(*^_^*)
chai推薦図書!?おもしろかわいい絵本たち。