ロラックスおじさんの秘密の種。


『もし~しなければ・・・何も変わらない』
これは今公開されている『ロラックスおじさんの秘密の種』と言う映画の言葉。
連休最終日の今日、子供と2人で観てきた映画です。

予告編でのあらすじは・・・

「主人公の 少年テッドは、一本の木さえ育たないほど最悪の環境態にある世界で暮らしている。 彼が住んでいる人工の街だけは実力者のオヘア氏によって環境が整えられ空気もきれいで過ごしやすく保たれていた。ある日、テッドは好きな女の子にいいところを見せようと、これまで誰も見たことがない本物の木を探しに行くことにする。そこで祖母から街の外で一人で暮らしているワンスラーのことを教えてもらい、木を探す手掛かりを得ようとするが……。 」

と、まぁ~子供にも解りやすい自然環境問題の映画だろう的なイメージ。
面白くて子供が楽しめればそれでいいかな位の期待度でした。
ところが、映画の途中から『あれ?何かすごく大切なメッセージがある』と、気付けば夢中に。

単純に木を伐採しないようにとかその程度だと思っていた私。
でも、この映画はちょっと違う。確かにそうなんだけど・・・
私たちの感覚を違った意味で呼び覚ましてくれているような
今までと違う視点での呼びかけでした。

この映画の最大のキーワード『もし~しなければ何も変わらない』
環境問題に対してはもちろん、割り箸を使わないだとか紙を大切に使おうだとか、
エコバッグが流行ったり・・・根本的にそれだけではどうにもならない。
だって、エコバッグが流行ったらそれを生み出すにはやっぱり材料も必要で、工場だって必要。
エコバッグが流行れば流行るほど結局はエコではなくなる。
お水も同じ、ミネラルウォーターが出回ればその会社は儲かる。
ある意味、水がもっともっと汚くて飲めなくなればその会社は儲かる。
だからこそ本当は飲める水道水も必要以上に有害とされてしまう。
私たちの生活は、今までお金がかからず手にできていたものを
必死に働いて得なくてはならなくなっている。

映画の中では『空気』を買う未来の世界。
映画のように近い未来・・・
今当たり前のように吸えているこの空気までも買う時代になるのでしょうか?
そもそも現在のようにお水を買うようになった頃、とても衝撃でした。
「お水!?なんでお金で買うの???」と。
でも、あっと言う間にそれが当たり前の世の中になっている。

映画では空気を売る会社の社長が更なる利益のためにわざと空気を汚すことを考えます。
それに躍らされて街の住民も売っている空気に夢中。
それを作るために大気汚染されているとも知らず
新鮮な空気を吸っていれば健康!と明るい街の人々。本当は違うのに・・・。

映画を観ながら環境問題だけでなく、自分のお仕事のことまでもが頭に過りました。
体にいいもの、いいことを扱う業界が注目され、
皆さんの健康意識が高まればヨガ講師である私にとっても有り難いこと。
でも、それだけ日常には心と体にストレスを感じる要因が増えていると言う証。
私たちの体は便利な物が普及したおかげで運動量が減り、結果柔軟性や体力が減少。
パソコンやスマートホンで長時間同じ姿勢。
できればそんな肩こりや腰痛の原因になる機会任せの便利な生活は避けたい。

では・・・
私たちの体は、無理な姿勢を取らず寝てさえいれば体の不調はなくなるのでしょうか?
害のある食べものを一切摂らなければ健康でいられるのでしょうか?
誰とも接しなければ人間関係に悩まず、安心して楽しく暮らせるのでしょうか?

違いますよね・・・。今あることを無くす方向だけに考えるのではなく、生み出す事。
私は講師と言う立場である以上、皆さんに『きっかけ』を作りたい。
皆さんが『~したくなる』『変われる』そのきっかけを作り、生き生きと毎日を過ごせるように。
もっと沢山の方と出逢い、きっかけをご提供できたらいいなと感じたのでした。
よし!頑張ろう(*^_^*)

私たちはこの先、未来のために、当たり前だったのに当たり前でなくなってしまったことを
出来る事から再生させなくてはならない。
過去から受け継いできたものを、未来のために。
今『現在』にいる自分自身が何をすべきかで未来が変わる。
遠い未来を体験することは出来ないかも知れません、
それでも誰かの未来のために今私たちがすべきこと。
それをすることが私たちの使命です。
今を楽しみながら未来の自分や周りの方のために種を植える。
心も体も環境も・・・

『もし今~しなければこの先は何も変わらない』
いえ、いい方向へは変わらなくても、なにもしなければ悪い状況へと変わってゆく。
だからこそ、『~したい!』に変わらないと。
皆さん一人一人の心の種が沢山の木となり、心地よい空気が自然と生まれますように。

観終ったあと、私の娘は『木は大切なんだよね!空気を作るから!』と言いました。
そう、これも種。
1人でも多くの子供たち、そして大人たちがこの意識を持つこと。
それこそが種なのです。種は持っているだけじゃ芽は出ません。
水や太陽、それを育てる人も必要。
小さな子供の心に芽生えた大切な想いをこの先、しっかりと育てようと思います。

『ロラックスおじさんの秘密の種』
かわいい・面白い・大切なメッセージがあるこの映画、おススメです!

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