フレデリック

ちょっと かわった のねずみの はなし
『フレデリック』レオ=レオニ作

とってもかわいい子供の絵本です。
兄家族から娘に頂いた絵本。頂いた時、この絵本のキャラクター、フレデリックと言うねずみのぬいぐるみ(別売りです)も一緒にプレゼントしてもらいました。
それ以来、娘の大好きな絵本として、読み聞かせをしながら、娘と一緒にフレデリックのぬいぐるみを持って動かしたり、絵本の世界に浸って楽しい時間を過ごしています。

この絵本、内容はとっても深い・・・。幼い子供にとっては、かわいいねずみさんのお話として感じるのでしょうが、おそらく小学生位になると徐々にこの深さがわかるのかも知れません。お子様のいらっしゃる方にはかなりおすすめの絵本です。
子供から大人まで楽しめるそんな絵本を、まずは「あらすじ」からご紹介します。

『あるのどかな場所に5匹の野ねずみたちが暮していました。畑が近くにあるし、そんなに焦らなくてもいつも寒い冬を越す蓄えは十分できる環境。ところがある日・・・畑のお百姓さんが引っ越してしまいました。急に焦る野ねずみたち、昼も夜も休まず働き、皆で食料を手当たり次第集めます。脇目も振らず・・・
そんな中、フレデリックと言うねずみは違いました。皆が焦って必死に食料を集める中、働いているようには見えません。そして・・・「フレデリック、どうしてきみは はたらかないの?」皆は聞きました。「こうみえたって はたらいているよ。さむくて くらい ふゆの ひの ために、ぼくは おひさまの ひかりをあつめているんだ」と、フレデリック。そしてまた皆は聞きました「こんどは なにを しているんだい?フレデリック」フレデリックは答えました。「いろを あつめているのさ。 ふゆは はいいろだからね。」またある日、フレデリックはじっと動かず、半分寝ているみたいな様子・・・皆は少し腹を立ててたずねました。「ゆめでも みているのかい? フレデリック」「ちがうよ ぼくは ことばを あつめてるんだ。ふゆは ながいから はなしの たねも つきて しまうもの」
そして・・・長い冬がやってきました。始めのうちは食べ物も沢山あり、皆でぬくぬくと楽しく過ごしました。けれど、しばらくすると食べ物は尽き、寒くて凍えそうになり、おしゃべりをする気にもならない4匹の野ねずみ。その時、野ねずみ達はフレデリックの言葉を思い出しました。「きみが あつめた ものは いったい どうなったんだい?フレデリック・・・」皆はたずねました。そして、フレデリックは今まで集めたおひさまを皆に分けてあげるのです。4匹の野ねずみ達は次第に身も心も暖かくなってゆきます。そして、集めた沢山の色、沢山の言葉も皆にあげて、4匹の野ねずみ達は心が温まり、明るい気持ちになるのです・・・皆から拍手喝采のフレデリック。ちょっと照れてしまいます。』

この絵本の感想は皆様々。読んだ人によって受け取り方が違い、この本に対しての思い入れも変わります。何度も何度も読み返すうちに私が感じた事…
野ねずみ達の状況と今の私達の状況は似ているように感じました。

野ねずみ達は普段通りの冬が来ると思っていたのに、急に畑がなくなってしまった。焦って食料を探し集める事に、フレデリック以外は皆で同じように頑張る。
そんな中フレデリックだけは違って、おひさまを集めたり、言葉を集めたり、色を集めたり…やがて冬が始まり、皆、集めた食料が尽きて悲しく寂しく不安になった時に、フレデリックが集めていたおひさまの暖かさや言葉、色が皆を幸せな気持ちにするのです。

普段通りの楽しくワクワクするような春が当たり前のように訪れると思っていた私たち。ところが今年、2011年は違いました。皆、始めは焦り、自分の家族だけでもと、必死に蓄えをすることで『物不足』に陥り、その時は安心した方も、結局その後の心は満たされませんでした。今の日本にはフレデリックのような心の持ち方、行動が一番必要なのかも知れません。皆が同じ行動をして、同じように焦り、悲しみ、不安になるよりも、自分らしい気持ち、心で行動することが大切。
これから訪れる夏の季節も・・・そして秋も冬も・・・先の事を不安のかたまりで一杯にするより、今を明るく、楽しく過ごすこと。もちろん仕事も大切です。
でもそればかりを考えるより、今に満足して、今に感謝して、有難く過ごさないともったいない。物やお金だけでは人々は満たされません。物やお金は必ずいつか底を尽きます。皆さんの心の中の思い出や感動はお金では買うことはできません。

冬が訪れ、春が来る。そんな四季があることに意味があるのだとしたら・・・
私たちには冬の時期も絶対に必要なんじゃないかな。
冬がなかったら、春はそれほど嬉しくないのかも知れない。幸せだと感じるのは、心に冬の時期があるからこそ。

いつ心に冬が来てもいいように
普段から心に沢山のおひさまを・・・
沢山の楽しい思い出を・・・
沢山の感動の言葉を・・・
周りの皆にも分けてあげれるくらいに。

たとえばまた、皆一緒に辛く厳しい冬が来たとしても、普段から人との繋がりを大切にし、皆の心が温まるような何かを沢山集めていれば、きっと乗り越えられる。
そう思うのです・・・。そして今も。

フレデリックの絵本と出逢えた事・・・
それがまた私に『感動』『言葉』『想い』を与えてくれました。
今日のお休み、昨晩の嵐のような一日とは違って快晴!
太陽の恵みを浴びに・・・子供と自然公園へ。
おひさまを沢山集めてきました。最高に気持ちのいい一日。こんな日がずっと続いたらいいな~。

とは言え・・・完全にフレデリックにはなれません(笑)
明日もお仕事頑張ります!!

 

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