日本文化に触れる

夏休みも終わり、すっかり秋の気配。
今年も夏休みを少しずつ頂き、旅行に出かけ、
毎年恒例、すっかり日に焼けたこんがり素肌の私です。

夏休み前からコラムの執筆活動が始まり
ヨガレッスンの合間にコラムの執筆に没頭。
ついつい個人ブログは後回しになっていました。。
そんな訳で、今になってようやく夏を振り返り始めております。

まず振り返るのは日本文化。
母や祖母の影響で、昔から歌舞伎を楽しむ機会がありました。
そうは言ってもここしばらく触れていないな~なんて思っていた矢先、
7月に久々の歌舞伎鑑賞のお誘いが。

歌舞伎 義経千本桜 国立劇場

今回は国立劇場にて「義経千本桜」を鑑賞。
「義太夫狂言」の3大名作の1つとされ、有名な作品。
歌舞伎と言うと休憩中にお弁当を楽しむなど、開園から終演まで長時間。
ところが今回の作品はなんと休憩入れても2時間半と言う短さ。

実はこの公演、歌舞伎初心者や子供、外国人観光客向けの
解りやすい解説付きで「歌舞伎鑑賞教室」と呼ばれるもの。
もちろん作品は出演者も豪華で内容も立派。

ちなみに、
尾 上 菊之助
坂 東 亀三郎
中 村 萬太郎
尾 上 右 近
中 村 梅 枝
市 川 團 蔵
こんな歌舞伎役者さんが登場しました。

どんな公演になるのかワクワクしながら開演を待つ間も
「歌舞伎のみかた」と称し、中村萬太郎さんが登場して、
舞台装置や裏方さんの役割などをご紹介。
開演前から観客の興味を惹きつけ、
本編が始まる頃にはすっかり歌舞伎マスターになった気分。

今まで歌舞伎は難しいもの、多少解らない部分があっても
まぁいいかな…なんて細かい事は気にせず鑑賞していました。
観ていると何となく内容は理解できるし面白い。
解説を聴けるイヤホンを借りるなんてこともなかったのですが
今回は歌舞伎を誘って下さった方のおすすめもありイヤホンをレンタル。
すると…これがまたとても面白い。
様々な視点で解説をしてくれる声を聴きながら
沢山の「?」が「なるほど~」に変わりあっと言う間の鑑賞時間でした。

「なんとなく」ではなく、理解を深めることでより一層好きになる。
それはヨガの時間も同じで、自分の心のこと、体のこと
理解が深まると自分の心と体が今まで以上に愛おしくなる。
理解を深めるためには、伝える側が解りやすく解説すること
解説した上で実際に体験して貰い、心で感じて貰うこと。

知識を詰め込むことよりも実は解りやすく解説することの方が難しい。
食べ物で言えば消化の方がエネルギーを使う。
目の前の美味しいものを、しっかり噛み砕き、消化し排出する。
伝えるということは簡単なようで難しく、歌舞伎や日本の伝統文化など、
それに興味を持って末永く愛してくれる方を引き寄せるには
やはり解りやすく伝え続けるということなのでしょう。

日本でのオリンピック開催が決まり
これから日本文化は益々注目の的。
今だからこそ、私達日本人が改めて「日本」への理解を深め
日本人としての誇りを持ち、世界各国の方々へ
素晴らしい日本文化を伝えられたら素敵ですね。

今回のような「歌舞伎鑑賞教室」を鑑賞できたことで
歌舞伎への理解が深まったと同時に
もっともっと日本文化を楽しみたくなりました。

理解するには理解しようとすること。
どんな文化、人、ことでも
理解しようとする相手の姿勢が、伝える側の求める第一歩。
伝える相手の表情が晴れ渡った時…
伝えることの意味や相手への理解が更に深まる。
皆さんは今、何を理解し、何を伝えたいですか?

私にはまだまだお伝えしたい事が沢山あります。
皆さんの心と体を理解し、伝えられる全てを贈りたいと思います。
それが皆さまの「深い理解」へと繋がれば本望です。

 

 

 

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