取り扱い説明書

この度。
遅ればせながら2つ折り携帯から『スマートフォン』に買い換えました。普段はちっちゃなパソコンを持ち歩いていたので携帯でも不自由なくブログの更新なども出来ていたのですが、あの指をす~っと、スライドする姿に憧れ(笑)買い物ついでに気軽に替えたんです。
ところが・・・
噂には聞いていたスマホの扱い難さ。ほんとだ(><)アプリやら何やらダウンロードしたりメールは打ちにくいし、今までメールの返信は出来るだけ早くしていた私も、この扱いづらさにお手上げ。最近のメール、素っ気無くてすみません。ゆっくり打つ余裕がなくて・・・
誤字脱字も多く、自分でも笑っちゃうほど。
始めはかかってきた電話にも出れませんでした(苦笑)
でも、購入から4日目。人間なんとかなるものです。ようやく慣れてきた私。
アプリもダウンロードしたり自分なりに使い易くカスタマイズ中です。機械物が大好きなのでいじってると楽しい!このスマホ、ちょっとビックリしたのは、『取り扱い説明書』がないこと。ないないない!どうしよう!!と思っていましたが、よく考えたら私、元々説明書が嫌いで、いつも全く見ない派です。体で覚えるタイプ!?なので夜な夜ないじりまくり、なんとかマスターしてきました。
私も以前は取扱説明書をきちんと読むタイプだったのですが、説明書がないと不安になったり、覚えようとしない自分がいたり。なので今では体で覚えるように心がけ、何事も自分の行動で見る・聞く・感じたものを信じるようになりました。

人間関係にも取扱説明書があったらいいのにな~なんて妄想した時もあります。
特に子育て・・・
日々変化する子供の感情。対処することに振り回され、解決策も無くお手上げの時があります。現代は情報化社会、わからない事は何でも検索して調べることが出来る便利な世の中。携帯だったら機種も少なく、同じ物を持っている人が沢山います。でも人間は全て違う。マニュアルのような情報がいくらあっても必ず当てはまるとは限りません。先輩ママの情報も、自分の子供では全く意味が無かったり・・・そんな情報に振り回され、より良い正解を求めて疲れてしまう。
職場の人間関係でも同じです。自分とは波長が合わない方に、他の方からのアドバイスを受けてもその方と同じようにいい関係になるとは限りません。

そんな時、扱い難い物に対応しているストレスから、ついつい逃げ出したくなり、手放したくなってしまう。
携帯なら機種変更すれば済むことなのですが、人間はそうは行きません。
手放す前に、まずはデメリットではなく、自分にとってのメリットを考えてみませんか?存在することの意味・存在することの有難さを・・・。
その存在がなくなってしまったら、本当に自由に、楽しく笑って過ごせるのでしょうか?その存在のお陰で気付いたことも何かあるのではないでしょうか?

職場での人間関係も、苦手な方がいるとついつい部厚い説明書を開いて、まずは目次から・・・
こんな時自分はどうしたらいいんだろう?とか、この人はこう思う・こう受け取るんじゃないか?とか、複雑な機械のように見ていませんか?取扱説明書を開き読む頃には既に相手をイライラさせたり、余計な事を言ってしまっていたり・・・解決出来ないまま説明書を閉じていませんか?『苦手だな』と言う意識、不安が相手に伝わり、実は相手にも同じような印象を与えてしまっているのかも知れません。もっとシンプルに、『許し』『受け入れ』こんな人がいても『ま、いっか』と楽天的に対処すると自分もきっと楽になりますよ・・・。

子供の事なら、本当の『取扱説明書』はお母さんの心の中にあります。みんな持っているんです。一生懸命見て覚えようとしなくても、温かく受け入れる気持ちの余裕があれば、何か問題が起きてもいつか自然と解決してゆける。説明は意外なほどシンプルです。子供を扱う方法・・・それは『受け入れる心と愛情』。説明書を複雑に作り変えているのはお母さんの『普通は!』とか『もっと』と言う気持ちなんです。子供が言う事を聞かない、思うとおりに行動をしないと感じた時は、情報と言う分厚い説明書を開くのではなく、ご自身の心の中にある温かい愛情で対処してみてください。時間はかかっても、きっと解決してゆくはずです。

先日、我が子が保育園に行きたくないと言い出しました。私には仕事もあるし、行ってくれなきゃ困ってしまいます。そんな焦りが子供にも伝わり、状況は益々悪化。保育園での給食を残したり、食事の量も減ってきました。友達のアドバイスを聞いたりして、こんな時はどうしてた?とか、試行錯誤しましたが全てダメ。
そんな時・・・保育園の先生に『お嬢さんは他の子に比べるとお休みせず毎日来ていますよね。もし、誰か協力してくださる方が居るなら数日お休みしてみてはいかがでしょうか?大人でも夏休みを取るので、子供なら尚更です。』と言われ。そう言えば・・・幼稚園なら夏休みは沢山あるけど、保育園って無いんだ、と自分都合で子供を毎日通わせていた事に気付きました。私も改めてシンプルな、自分の心にある取扱説明書を開き、出来るだけ子供と接し、ジイジ・バアバにお願いをして、保育園をお休みすることに。すると・・・たった3日ですが食欲も戻り、わがままも減り、いつもの穏やかな我が子に戻ったんです。きっと彼女なりの愛情欲求のサインだったんですね。忙しさの中で子供のサインを見過ごしていた自分を反省。保育園が嫌だと言っていた我が子も、今では『保育園いついくの?』と聞いてくる程に。子育てには今後も様々な問題が起こると思いますが、そんな時は焦らず、まずは心の説明書を開いてシンプルに『愛情』で対処したいと思います。
皆さんも、心の中のシンプルな説明書。大切に・・・

★買ったばかりスマホ。我が子も興味深々。
さすがに・・・『どうぞ思う存分いじってね!』とは言えません(笑)
そして、いつになったらスマートに扱える日がくるのだろうか・・・
しばらくの間、私からへんてこりんなメール・素っ気無いメールが届くかと思いますが、温かく見守ってくださいね!

 

目次