女性ホルモン


女性ホルモンっていったいなんなのでしょう?
生理痛の話の中でもでてきた「女性ホルモン」。 女性にとって大切なものだということはわかっても、具体的にどのような種類がありどこから分泌されているのか知っている方は少ないかもしれませんね。女性は、体調の大部分に女性ホルモンの影響を受けています。体の不調・心の不調。女性ホルモンについて理解することで、解決できるトラブルも多いのです! まず、女性ホルモンには2つの種類があるのはご存じでしょうか? 基礎体温をつけている方は、ご存じかもしれませんね。

女性ホルモンには
エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)の2種類があり、この2種類のホルモンは、卵巣から分泌されています。そして、この2つのホルモンを分泌するように指令を出しているのが、脳の下垂体から分泌されている性腺刺激ホルモン(卵胞刺激ホルモン・黄体化ホルモン)。さらに下垂体に指令を出しているのが脳の視床下部。このバランスが絶妙で、バランスが保たれるようにフィードバック機能を使ってコントロールを行っているのです。こう書くと難しいですが、女性ホルモンを分泌するのが卵巣、卵巣に指令を出しているのが脳だという事がわかれば十分です。絶妙なバランスのシステムなので、脳がストレスや生活の乱れを感じると体はすぐに反応を示します。一番わかりやすい反応は、月経周期の乱れですね。ストレスや過度のダイエットで月経(生理)が止まってしまったり、出血が少量でおわってしまったり「いつもと違う」と感じる体験をしたことがある方は多いと思います。わたし自身も、就職をして1年目は月経が2カ月に一回しかなかったり、2週間周期できたり。来ても少量の出血で終わってしまったり・・ということを繰り返していました。今思うと、少量の出血で終わってしまった月経は、無排卵性月経(卵子を排卵しないで生理が来ている状態)だったのだと思います。月経は、きているだけでは安心できません。排卵していない月経もあるのだということを覚えておいてください。では、きちんと排卵している月経がきているのか知る方法は婦人科の受診しかないのでしょうか?

答えは、NOです!


基礎体温を測ろう
一番手軽に、自分の女性ホルモンのバランス・排卵日を知る方法が基礎体温の測定になります。
実際にグラフをつけている方も多いのではないでしょうか?妊娠希望の方・避妊の目安にしている方、様々かと思いますが、そのどちらでもなくても、基礎体温をつけることで自分の体調管理の目安にすることもできるので、ぜひ今からでも基礎体温をつけてみることをお勧めします。

では、ここからは基礎体温のグラフがなにを表しているのかを、二つの女性ホルモン=エストロゲン・プロゲステロンの特徴を含めてご説明していきます。 (ややこしくなるので、性腺刺激ホルモンについての説明は省かせていただきます)

月経周期は4つの時期に分けられる・・ 25から38日、ほぼ1カ月周期で繰り返している月経周期。 実は、大きく4つの時期に分けられます。

① 卵胞期=基礎体温は低温相(生理直後から排卵まで)約7日間
エストロゲンが優位の時期です。この時期は、体が妊娠するために体を整えている時期。排卵に向けて男性に自分をアピールするわけですから、女性が魅力的に輝く期間になります。基本的に体調がよく、お肌もツルツル活動的に過ごせます。

② 排卵期=基礎体温のグラフが一か所だけカクンっと下がります 約3日間
名前のとおり排卵をする時期。おりものの量が多くなり、性欲が増す人もいます。卵子が排卵する時に排卵痛を感じる人もいます。ちなみに、卵子の寿命は排卵から24時間 精子の寿命は射精から3日間程度なので、排卵前2日~排卵日の性交での妊娠の可能性が高くなります。

③ 黄体期=基礎体温は高温相(排卵から月経開始まで)約13日間
プロゲステロンが優位の時期です。子宮の内膜がフカフカのクッションとなり、受精した卵子を迎える準備が整います。黄体ホルモンが優位なこの時期は、乳房の張り・腹部の張り・肌の不調・イライラなどが目立つ時期です。ひどい場合にはPMS(月経前症候群)という病名がつくほどの症状になることも。また、黄体ホルモンは水分をため込む特徴があるので、むくみが目立つ時期でもあります。黄体ホルモンは、次の月経の時期になると急激に分泌量が減るので月経がくると、スッキリするという経験をしている方も多いかと思います。

④ 月経期=生理期間中 約5日間
排卵から約2週間経過しても、受精卵が子宮に着床しない場合、エストロゲン・プロゲステロンともに分泌が急激に減少します。それをサインに、子宮の中に準備していたクッション(子宮内膜)を体の外に出すように指示が出されます。二つのホルモンがなくなることで起こる出血なので、月経のことを消退出血と呼ぶこともあります。月経が始まると、脳の視床下部から下垂体に卵胞刺激ホルモンを分泌するように指令が出て…と 最初に戻り月経周期が繰り返されていきます。



ここでのポイントは
グラフが低温相・高温相の二相性になっているか、基礎体温のグラフが二相性になっていない場合、無排卵性月経の可能性があります。グラフと付けて、「あれ?」と思ったら、そのグラフを持って婦人科を受診してください。基礎体温を付けると、自分の女性としての健康状態がグラフとして出てきます。規則正しく生活しているのに、二相性じゃない場合は病気を疑う必要があるかもしれません。または、ストレスが過剰にかかっている可能性はないでしょうか?病気がないのに、グラフがガタガタの場合は自分の生活習慣を見直す必要があるかもしれません。女性ホルモンは女性の健康と切り離して考えることができない、とても重要な存在なのです。