『え?どこに?』って方も多いでしょうね・・・。
恥かしながら実は私も先日初めて知ったのです。
この言葉が刻まれているのは、入り口の脇にある蹲踞(つくばい)。
『蹲踞』とは茶室の庭先にある石の手水鉢(ちょうずばち)のことで、手水鉢が低く据えてあって、茶客が手を洗うのに、つくばうから、蹲踞と言うようになったものだそうです。京都・竜安寺にある蹲踞(つくばい)が有名。
そのレプリカがスタジオの入り口にもあるのです。
(写真①はスタジオ敷地内、入り口までの細道)
(写真②がスタジオの入り口脇にある蹲踞(つくばい))
そして、その蹲踞(つくばい)には文字が刻まれています。丸い石に四角く溝があるのですが、その周りには漢字が4つ。
四角く刳り貫かれた箇所を漢字の『口』と見て、その周りにある漢字と組み合わせて読みます。
知 唯
足
この漢字を時計回りに読んでゆきます。その言葉が『吾唯足知』となります。
「われ ただ たるを しる」と読み
「足る事を知る(身の程をわきまえて、むやみに不満を持たない)人は心豊かな生活を送ることが出来る」との事。
とは言え、《不満を持ってはいけない》という意味では無いそうです。
不満とは欲求が叶わない時におこります。欲を持つのは自由です・・・。
好きなだけ持ってもかまいません。ですが、強欲になって不満な状態が続くと、自分自身が不幸だと感じてしまいます。何事もほどほどで満足をすることで、望むものすべてを手に入れるよりも、幸せを感じることができる。そう解釈する方が正しいようです。
正に今・・・私たちにとって大切な言葉・メッセージではないでしょうか?
幸せの量は人それぞれ・・・今を幸せと感じるか・・・不幸と感じるか・・・
自分の望むもの、量によって違います。自分では不幸だと感じることも、他の方にとってはこの上なく幸せなことかも知れません。
もしも今魔法が使えるなら・・・
どんなことを叶えますか?何度でも使える魔法だとしたら・・・
叶えるのは一体どんなことでしょうか?
例えば・・・
永遠の命?
一人で長生きしても寂しいです。
大きな家?
一人で住むには大き過ぎです。
沢山のお金?
使うことがないとつまらない。
そう思うと・・・今がいいと感じてきます。
叶えたい夢や希望に向かって頑張るからこそ人生は楽しく、幸せであると・・・。
でも逆に今こうして夢や希望を持てる環境にあること自体が幸せなこと。
身の程をわきまえて無理をせず、今自分が置かれている環境に満足・感謝しながら進むことが大切なんですね。
今まで身近にあったのに気に留めていなかった『蹲踞(つくばい)』
きっかけはヨガの生徒さん。『先生知ってます?』って読み方を教えて頂いたんです。まるでパズルのよう・・・。
今この時期に・・・もっとも大切なメッセージを頂けたと感じています。
クーリアはもともと祖父母の家。改築してスタジオになりました。
時を越えて・・・他界した祖父からのメッセージなのかも知れません。
スタジオに訪れる方やブログを読んでいる方の心にも、このメッセージが届きますように・・・。
あなたは今、心が満足していますか?
幸せだと感じていますか?
『吾唯足知』
あなたにとっての豊かさや幸せはあなた自身が決めるのです・・・。